ATOM-405  (トヨタ ライトエースX-エディション2WD AT ガソリン)


■主要諸元
全長 4980mm 全幅 (サイドオーニングを含む) 2040mm
室内長 4360mm 室内幅 1840mm
全高 2700mm 室内 1870mm
乗車定員 7名 就寝定員 6名
ベース車 型式 GK-KM75改 エンジン 型式 7K-E
総排気量 1781cc 最高出力 82ps/4,800r.p.m.
最大トルク 14.5kg‐m/2,800r.p.m ホイールベース  2300mm

★ATOM−405の整備記録はこちら


●ATOM−405を選んだ理由と経緯
最初は多くの方と同じでオートキャンプを始めました。でもオートキャンプは天候に左右されます。雨が降ると我が家では濡れたテントなど干せそうもなく、オートキャンプ場はキャンセルせざるを得ませんでした。またオートキャンプは毎回夜逃げのごとく荷物を大量に積み下ろししなくてはならずそれも憂鬱でした。ホームページでキャンプについて色々調べていると、キャンピングカーを持っている人達のホームページが沢山ありました。そういうホームページを見ているとあまり天気には関係なくとても楽しそうです。しかし、キャンピングカーという乗り物は巨大で、しかも特異なフォルムをしています。「とてもこんな目立つ車には乗れないな」というのが正直な感想でした。でもバンコンだったらそれほど目立たない車もありそうな気もしていました。
しかし、いずれにしても高嶺(値)の花に過ぎませんでした。そもそもオートキャンプ自体、ホテルなどよりもはるかに安く泊まることができるということから始めたのに、キャンピングカーなどとんでも無い話です。でもやはり惹かれるものがあります。引き続きキャンピングカーに憧れ続けている頃に、色々な方のホームページやオートキャン パー誌などを見ていると、キャンピングカーで必要と思われる装備というものが段々判り始めてきまし た。 一方、実際に運転するとしたらという想定(これを空想とも言いますが・・・(^-^; )では、やはりボディサイズは小さいほうが良く、反対に居住性を考えると車内は 広いほうが良いという、相反する要求となります。どっちをとるかというと、運転で きないことには始まらない・・・・などということを色々考えてみても、結局最後の決め手となるのは、装備・大きさ・価格の中で、特に「価格」でした。要は、価格が安いことが最優先で、その中でも装備が良かったというのが、ATOM−405を選んだ一番の理由です(貧乏が憎い〜(T-T)) 。
価格が安いという点と装備が充実しているという条件で、私の空想 or 夢想の検討において俎上に上がっていたのは、バンテック車のATOM、グローバル社のアスリート、ナッツ社のクレソンJr、マックレー社の デイブレーク・マークス、リーエキスポート社のアウトドア・ジュニアといった車でした。タウンエースや、ボンゴ(バネット)というベース車両のキャンピングカーに魅力を感じていました。特にボンゴ(バネット)には4速ATで4WDの設定があり魅力を感じていましたが、実際にお台場のショーで運転席に座ってみたところ、私の身体では運転席のドアと身体の距離が近すぎて、あまりにゆとりがなく運転にも支障がでるような雰囲気でした。ボンゴ・バネット系の車体のキャンピングカーはこの時点でほぼ脱落でした。ボンゴベースの中で、価格の面でもデイブレークは高嶺(値)の花ということで脱落。クレソ ン Jrはベース車両がバネットであったことが最も大きな理由ですが、あと、内装の材質は良かったのですが、レイアウトと細部の造りが少し自分の希望と違うかな・・・と いう感じでした。また、価格と併せて室内高が低めという点からアスリートも脱落しました。アウトドア・ジュニアも自分の身体のサイズとレイアウトから脱落。残ったATOMについてはレイアウトはタイプBが最も居住性が良さそうで、しかもHiタイプであれば室内高は2mあり余裕です。その時にはATOM-405も登場していましたので、ATOM−405と同様の装備を普通のATOMに付けたいと思 い 計算してみると・・・ATOM-405のほうが安いのです・・・。ということから、最 終的にATOM-405が候補として残りました。でも、常にそれは単なる憧れでした。 結局振り返ってみると1年半ほど憧れ続けていました。
その頃は皆さんのホームページを繰り返し見て勉強していましたが、一度実物を見てみよう と思い立ち、キャンピングカーのショーに2回足を運びました。そして、2回目のショーのときに少し勇気を出して、ATOM-405の見積りだけ出してもらいました。その時に住所を伝えると、バンテック千葉店ができたということを知りました。そして、それから2度バンテック千葉店に足を運んだのですが、その時点で「借金を抱えてもなんとかなるかな」と借金に対する不安感よりも、「欲しい!」という欲望のほうが強くなっていたというところが本音ですね。結局、仮契約ということで母印で済ませた注文書はそのまま取り消すこともなく我が家のATOM−405になりました。ですから我が家には車とともに大きな借金もやって来たのでした。(;^_^A

納車に際してはそれまで使用していた車庫が実は5mより短く、車庫証明が通らず慌てる場面もありましたが、なんとか別の車庫を借りることができて、平成16年6月4日に納車されました。

●ATOM-405に乗ってみて
良い点

・運転
キャンピングカーを運転しているというだけで嬉しくなれます!
キャンピングカーは見た目も大きく目立ちます。(でもあまり振り返るような人はいません。トラックと思われているのかも?)大きな車を運転しているという気がして少し自慢したくなります(^o^;  

・装備
運転席まわりも、架装部分もしっかりとしています。とくに架装部分はしっかりとしています。基本的に必要な装備がすべて揃っていますのでお得感があります。二段ベッドを備えています。セカンドシートがFASPシートのため、多彩なシートアレンジが可能です。タコメーターも設置されています。

・二段ベッドの窓
注文で二段ベッドの上段に窓をつけてもらいましたが夏場でも少し空けてファンタスティックベントをOUTで回すと空気が流れてわりと涼しく眠れるようです。(私は寝たことがないもので・・・)


・走る宿泊施設
やはりキャンピングカーは便利です。もっともっとおでかけしたい!と思っています。

・全長
5m以内のサイズですので一般的な駐車場では大体普通に収まります。

・バックアイカメラ
モノクロタイプに変更してもらいましたが、走行中も角度が少し上向きにできて後ろが見えますので安心感があります。

心配していたけど問題のなかった点
・車幅
思っているよりもはるかに運転しやすいです。大きく感じますが、実際に運転してみると直進においては問題ありません。

・シックハウス症状
バンテック社のキャンピングカーは目がチカチカすると書いてあるホー ムページの記載も見かけていたので気になっていましたが、幸いうちのATOM−405は全く そ んな気配はありません。


・キャンピングガス
キャンピングガスが標準なため、割高感があるかと思いましたが「詰め替え君」のおかげでカセットガスを利用できるので問題ありません。


・就寝中の車体の揺れ
最初はジャッキをかませて寝ましたが、それでも子供の寝返りなどの揺れが気になって眠りが浅かったです。でも今ではジャッキを使うことはありません。多少の揺れも慣れるものですね。

期待していたけどあれっ!という点
・FASPシート
やはりセカンドシートは前向きにならなきゃと思っていましたが実際には前向きにしても運転席よりも高い位置にあるので前の景色がほとんど見えないようです。ダイネット展開すると固定式のシートのほうが目一杯空間を使っているので広いようですし、少し中途半端かな・・・。わりきれるのなら固定式シートでも良いかも。

・ハンドルの角度
ベース車がトラックなためハンドルも上向きのバスのハンドルみたいな角度と思って楽しみにしていました。あの角度って結構運転しやすいのですよね。ところが、納車されみると乗用車と同じ角度でした・・・・残念っ!!

・ルーフ高がロールーフとハイルーフの中間の優れたシルエット
実は私には天井が低い・・・というより私の背が高すぎる(^o^;=190cm。 ミドルルーフの分バンクベッドの高さも低いです。寝返りは問題ないですが身体を 起こすと天井に当たります。何よりちょっと悲しいのはバンクに上がるときが結構つらい姿勢になります。時々脚がつりそうになることも・・・情けな い・・・。

少し気になる点
・風に流される
納車時に自宅まで運転したのですが、高速ですごく風に流され、まっすぐ走るのも一苦労なぐらいで、まさに手に汗にぎる状態でした。ランチョと増しリーフを入れたのにと思ったらランチョの設定が9段階の3ぐらいでした。ランチョを強く設定することであまり流されなくなりました。でも、強風では流されます(^.^;

・後ろの乗りごこち
それほど良くないようです。曲がりくねった道で飛ばそうものなら後ろはつらいようです。うちは子供がすぐに酔いました。

・坂道
山道や高速道路の登り車線では後続車に「ごめんなさいね〜、ごめんなさいね〜」という速度になります。きつい登りでは 30 km/h未満ということもありますが、慣れます。反対に長い急な下り坂は2速にシフトダウンしてもスピードが出てしまうので、ローで下ることになりますが、エンジンの回転数も上がるので、ちょっと神経を使います。エンジンブレーキとブレーキを多用しながら慎重に下りないと怖いです。

・ブレーキ
ブレーキは正直、最初とてもプア−に感じました。普段乗っていた車とは効きが違いました。最初は「えっ!?止まらない!」と思いました。でも今では全く違和感を感じません。

・夜間のバック
普通車のように目視という訳にはいきません。バックアイカメラでは助手席側の最後部が見難く、たとえばハンドルを右に切ってバックで車 庫入れをする場合、カメラだけ見ると左隣の車にぶつかっているように見えます。しかもサイドミラーでも確認はしづらい状況です。右後ろも運転席から顔を出して覗いて見てもボディの張り出しで視認すること はできません。

・狭い道でのすれ違い
すれ違えない道で対向車が来ると車体が大きいだけに悲惨です。しかもそういう道で周りが民家だったりすると、上から木の枝 が 張り出しているようなことも多く思わぬ場所に枝が擦れて「バキバキ」などという 音 が聞こえて心臓に悪いです。

・燃費 (燃費の状況は
こちらをごらんください)
何故か405は良くないようです。うちのだけかもしれないと思っていました が、他の405乗りの方に聞いても良くはないというお話でした。すべてのATOM−405がすべてそうなのかは不明ですが、うちは平均すると6km/lぐらいです。4km/l台というときもありまし た。 5km/l台がたまにある割りに、7km/l台は数えるほどしかありません。タンク容量も少ないので、長距離を走るときは頻繁に給油が必要です。

・熱を持つ
運転席・助手席周りやダイネットの床はエンジンやマフラーなどの熱が伝わってきます。とくにサイドブ レーキは熱くなってきます。夏場はつらいです。

・隙間風
運転しているとどこからともなく風が入ってきます。冬場は冷えます。運転席・助手席に埋め込まれているスピーカーから隙間風が入ってくると教えていただき、半信半疑で走りながら手をかざすと・・・・風が出ていました(-_-;)。なん じゃこりゃ!?

・ライト消し忘れブザーが無い
いつかバッテリーをあげちゃいそうで怖いです。

・シート生地のべたつき
シートやベッドマットの生地の材質なのか「べたつく」 感じがあります。入口の窓につける小さな目隠し用のカーテンすらべたつくので 布地の問題と思います。

・二段ベッドの空気の循環
間口が狭いため空気がこもるようです。ベバストの暖かい風も回らないので寒いです。また結露も発生しやすいです。

・清水タンク
取り外しできるポリタンクですが、ホースなのか、あるいはポンプなのかビニー ルっぽい 匂いがして飲むのは少し抵抗があります。

少し気になるところが多いように思われるかもしれませんが、ほぼ満足しています。
あえて述べれば・・・という程度のことです。でも燃費だけは良いほうがありがたいのですが・・・(^-^;




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